1. 皮膚病に答える

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皮膚病に答える

一言で皮膚病といってもいろいろな種類、原因があります。大切なペットが健康に過ごすために、気を配りたいですね。

皮膚病

それぞれ異なる皮膚病であっても、臨床症状はとても似通っている場合が多いようです。診断にあたっての大きな『ヒント』は飼い主の方が与えてくれます。時間と費用もかかる検査を的確に行なうにはこの『ヒント』をいかに導くかが重大なポイントになります。

Q. 犬種・猫種が関係しますか?

A. 種類によってかかりやすい皮膚病があります。

  • チワワ → 毛包虫症
  • シーズー → アトピー
  • シャム猫 → 食物アレルギー・貧毛症
  • ペルシャ猫 → ツメダニ症・皮膚糸状菌症

Q. なぜ痒がっているのですか?

A. 皮膚病変が存在し、痒みが伴っているという皮膚病はたくさんあります。

病変部又は痒み 疑われる病気
外耳・耳介 アトピー・食物アレルギー・カイセン症・寄生虫など
頭部・顔部 アトピー・毛包虫症・カイセン症・食物アレルギー・昆虫アレルギーなど
四肢の先端部 アトピー・毛包虫症・マラセチア症・食物アレルギーなど
細菌・真菌感染・外傷など
尾の付け根 ノミ過敏症

Q. 何歳くらいに症状が現れましたか?また、どの位続いて症状は悪化していますか?

  • 幼齢 → 遺伝的疾患・カイセン症・毛包虫症
  • 若齢 → アトピー性皮膚炎・ノミ過敏症
  • 中年 → ホルモン異常に関係した疾患

Q. 普段、何を食べさせていますか?

A. 例えば市販の缶詰めやドライフードだったり、人間と同じ内容だったり、主に肉類だったり。また、これらを混合して食べさせているケースが多いですよ。一般に食物アレルギーは食餌を変えたら直ぐに発症すると思っている方が多いようですが実際は症状が発症するまで数年かかる場合もあります。

Q. 季節によって悪化しますか?

A. 季節的な変化に伴って病状も変わる事があります。例えば昆虫アレルギー(ノミによる場合が多い)では夏期に悪化し、冬期に症状が軽くなります。(または完治します。)

Q. 他にも動物を飼っていますか?その動物たちには皮膚病はありますか?

A. 同じ家で飼われている他の動物も同様な皮膚症状を示している場合は感染症(皮膚糸状菌症やカイセン症など)が疑われます。これらは人間にも感染する(人獣共通感染症)ものがありますので合わせて注意が必要です。

アレルギー

近年、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくを代表とするアレルギー疾患が増えてきています。人のアレルギー疾患の増加と似たパターンが見られるのは、やはり人と密着した生活をする様になったからでしょう。生まれ持った体質(アレルギー体質)を知る事も大事ですが、アレルギー発症の予防の為にも日頃の生活習慣を改善する様に心がけたいものです。

本間先生プロフィール

静岡県磐田市に本院を置く「本間獣医科医院」の医院長・本間克巳さん。北里大学獣医畜産学部獣医学科を昭和56年に卒業後、生まれ故郷の静岡に動物病院を開設。獣医師として社会的な貢献をしていきたいという信念を持ち、狂犬病その他、日本に留まらずアジア諸国においてもペットを取り巻く環境の改善の大切さや、ペットの命の尊さを広く啓蒙するために日々奮闘している。磐田本院をはじめ全国各地で約40病院を直営にて展開。