家族やライフスタイルに合わせたトイレのリフォーム

家族やライフスタイルに合わせたトイレのリフォーム

家族が毎日使うトイレは、使い勝手の不満からリフォームしたいという希望が高い場所のひとつです。家族全員が快適に使えるトイレにするには、広さやレイアウト、機能、心地よさなどリフォームで改善したい項目を整理することが大切です。

そこで今回は、トイレに起こりがちな悩みを挙げながら、その不満を解消しつつ家族の好みやライフスタイルに合わせたトイレをリフォームで実現させるポイントについて紹介していきましょう。

使いにくいと感じるよくあるトイレのお悩みとは?

日常生活の中で使用頻度が高いトイレは、使い勝手の面でさまざまな悩みが発生します。主にどういった悩みを持つのか、見てみましょう。

トイレが狭い

一般的な住宅のトイレは1畳程度の広さであることがほとんど。その中に便器や手洗いカウンターが入りますから、実際に人が動けるスペースは出入口から便器までの間になります。健康な時は特に気にならないかもしれませんが、怪我をして腕や足がうまく動かせない人や車いすを使う人が家族にいると体勢を変える時に窮屈さを感じるようになるでしょう。

便器や内装の汚れがとれない

新築してから年数が経ってくると、便器の汚れが取れにくくなって黄ばみや黒ずみが残ったままになり、気になるという悩みを持つ人は多いです。また、目には見えなくても便器かわりの床や壁に尿が飛び散って汚れやにおいが定着してしまっている、手洗い器の近くの壁に水がかかってカビが生えているなど、内装の劣化も目立ってきます。

トイレの中が寒い

リビングや寝室といった個室と比べて、トイレは滞在時間が短いこともあって寒さ対策が十分でない場合があります。新築で間取りを検討する時、水まわりを日当たりの悪い北面に配置することが多いことも理由のひとつでしょう。用を足すのに少し時間がかかる時などは、下半身が冷えることになります。

トイレ内の収納スペースが足りない

予備のトイレットペーパーや生理用品、洗剤、洗浄ブラシなどトイレの中で使用するために収納したい物は意外と多いもの。しかし手洗いカウンターの下に小さな収納があるだけという場合や、そもそもトイレ内に収納スペースを設けていないという場合も少なくありません。こうなると洗面所の収納スペースにトイレグッズを収納するしかなく、使い勝手が悪くなります。

バリアフリーやエコなど家族に合わせたトイレのリフォームとは

トイレの快適性を高めるには、先ほど挙げたよくある悩みを解消するためにリフォームを行うのが有効です。

トイレが狭くて使いにくいのが不満な場合、トイレの周辺に押し入れなどの収納スペースがあれば、壁を数十センチ動かして広げるだけで快適性がアップします。この時に断熱材を壁内に入れておくと、寒さ対策にもなって一石二鳥ですね。

その他、タンク付きの便器からタンクレスの便器に交換して可動スペースをわずかながら広げる、床や壁を張り替えて汚れやカビやにおいを解消する、汚れがつきにくい仕様の便器に交換するといったこともリフォームで対応できます。

さらに、家族のライフスタイルの変化に合わせたリフォームも検討してみるといいでしょう。お年寄りがいるなら、将来介護が必要になることを見越してトイレと洗面所や廊下の床段差をなくすバリアフリーリフォームがおすすめ。また二世帯同居などで家族が増えると使用水量が増えますから、節水型の便器に交換するのもいいでしょう。

トイレリフォームを検討する際の注意点とは?

面積が狭いこともあって、トイレリフォームは他の場所に比べると手軽にできます。ただし、毎日頻繁に使う場所だけに、リフォームをすることで使い勝手がよくなるようにしなければいけません。

たとえばリフォームで便器を交換する場合に、今よりも便利になりそうだと感じてついいろんな機能が付いた便器を選ぶというケースは少なくありません。しかし、もともと持っている不満点を解消する機能なら設置後に使いますが、「あったら便利そう」という考えで選んだ機能は設置後に結局使わないことが多いのです。付属している機能の数と本体の金額は比例しますので、ほぼ使わない機能が付いた便器を選んで工事費用が上がるとなるともったいないと言えます。

また、最近は単なる排せつの場所ではなくリラックス空間としてトイレをとらえる傾向が強くなってきました。内装や照明器具をリフォームで変えることで好みの空間をつくり出すことができますから、「明るい雰囲気にしたい」「ゆったりと落ち着ける雰囲気がいい」など、インテリアについてもこだわりを持つとよりリフォームの満足度が高まるでしょう。

家族の構成やライフスタイルによって求める機能や雰囲気が変わるトイレ。今の不満点を解消するだけでなく、より使いやすく過ごしやすいトイレ空間をつくるために、どんな内容のリフォームが必要か家族でよく話し合ってから進めてみてはいかがでしょうか。

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