1. セラピードッグ メディカルセンター訪問レポート

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セラピードッグメディカルセンター訪問レポート

何かをしてくれんじゃない。そこにいるだけでセラピー効果

 日本レスキュー協会では病院、老人や子どものいる福祉施設などに認定トレーナーとセラピードッグをペアで派遣する訪問セラピーと、入所者と生活を共にするセラピードッグの育成、訓練、譲渡を行っています。協会事務所に併設された「セラピードッグメディカルセンター」では取材当時10匹の犬が訓練中。やんちゃ盛りの子ども犬たちを相手に、トレーナーとボランティアのみなさんが学校の先生さながらに世話と訓練に毎日奮闘しています。
セラピーという言葉を今では日常的に耳にするようになりましたね。「セラピー」には薬や手術などの化学療法を使わずに、疲れた心と体を癒すという意味があります。それでは犬たちが病気を治してくれるの? 体の不自由な人たちのお世話をしてくれるの? 認定トレーナーの倉田さんにお話を伺いました。
「イメージ先行で犬が何かをしてくれるんだと思われがちなのですが、ちょっと違うと思うんです。各ご家庭で飼われている犬だって、そこにいるだけでセラピードッグではないでしょうか」
基本的な躾が身に付いている、好奇心旺盛で興味を持って訓練に望める、訪問先で目的に応じてリハビリ(ゲーム等)に参加できるなどの適正はもちろん求められますが、人を見つけたら嬉しくて思わず駆け寄ってしまうなど犬本来が持つ「そのまま」の姿こそが癒しの力なのでは? 犬と笑顔で触れ合う人たちを見ていてそんな風に思うそうです。

▲日本レスキュー協会トレーナーの倉田さん、平野さん。中央は訓練を終えて児童養護施設へ派遣が決まったタクト君。

捨て犬から新たな人生を!セラピードッグとして活躍

 訓練が終わっても、いきなり犬だけが預けられるわけではありません。譲渡の場合は犬の世話を担当する施設スタッフの研修、その場のライフスタイルや雰囲気に合わせたコーディネートが不可欠。トレーナーと一緒に何度も譲渡先を訪問し、お泊りも経験しながら犬と人の両方に慣れてもらいます。本格的に協会を離れてからも、トレーナーによる定期的なケアは続きます。
協会で訓練しているのは、実は捨てられていたのを保護された、または何らかの事情で飼い主と離れて暮らすことになった犬たち。新しい出会いと人生を応援してくださいね。