お役立ちコラム
子供の誕生や親との同居などで家族の人数が増えたり、進学や就職、定年など家族のライフスタイルが変化したりするとさまざまな物が増えてくるもの。「今の収納スペースでは足りない」という悩みを抱えやすくなります。
物をしっかり収納してスマートに暮らすには、リフォームで解決するのがおすすめです。そこで今回は、収納に関して起こりやすい悩みとそれを解決するリフォーム内容、さらにリフォームを成功させるためのポイントについてお伝えします。
住まいの悩みの中で収納に関する悩みは常に上位に入るほど、多くの人が収納について悩んでいると言えます。特に多い収納の悩みをピックアップしてみました。
最近出しっぱなしの物が増えている、しまいたくても場所がない、そういった種類の悩みは収納スペースが狭いという問題とつながっています。和室の押入れや寝室のクローゼットをはじめ、キッチンの食器棚や洗面室の収納棚、個室の収納スペースなど住まいのあらゆる場所の収納スペースに起こりうる悩みです。
原因としては、単純に物が増えているということに加えて、スペース自体をうまく活用できていないということも考えられます。
使いづらい位置にある収納スペースの典型は、和室の天袋です。クローゼットや納戸など間取りに組み込まれている収納スペースも同様で、どうしても天井近くのスペースは手が届きにくいです。
キッチンの吊戸棚のように内部のカゴが昇降する収納キャビネットもありますが、カゴをしまう位置は高いままですから、背が低い人には結局使いにくい収納になってしまいます。
収納スペースの有効活用はもちろん重要ですが、それ以前にライフスタイルと間取りにおける収納スペースの配置が合っていないために起こる悩みがこれです。
たとえば、キッチン収納として大型のパントリーがキッチン近くに設置されていても、調理をしながらストック食品や水・食器などを出し入れしにくい位置にあると使いづらいでしょう。使いたい物を使いたい場所でさっと出し入れできる収納スペースがないために不満を感じるのです。
収納に関する悩みは、DIYで気軽に対処できるものもありますが、多くは前述したように所有している物の量やライフスタイルと収納スペースの広さや配置がマッチしていないことが原因で起こっています。このギャップを解消するための方法を紹介します。
収納スペースの位置は問題ないけれどしまいたい物が入りきらないという悩みなら、今ある収納スペースの内部に手を加えるリフォームを行うといいでしょう。棚を増やしてもっと収納できる場所をつくったり、引出しやポールなどシステム収納のパーツを組み合わせて高さや奥行を生かしたりする方法がおすすめです。
天井や壁、床を壊さずにできるので工事費が抑えられますし、工事日数も1~2日ですみます。
既存の収納スペース内部のみのリフォームでも、今の不満をしっかり解消する工事でなければ意味がありません。リフォームを成功させるために押さえておきたいポイントを3つお伝えします。
収納スペースの増設や移動をする場合、広さや仕様とあわせて生活動線を忘れずに考慮しましょう。生活動線とは、調理や掃除など生活に関するある一つの行動を行う際の人の動きを線としてとらえたものです。収納スペースの使いやすさ、収納作業の効率化をめざすには外せないポイントです。
スペースの活用というと幅と奥行に注目しがちですが、同じ広さで収納量を増やそうと思ったら高さを生かすのがおすすめです。天井から吊り下げる方法もいいですし、下から見上げて何があるかよく見えるよう棚の配置を工夫するだけで、スペース全体をきっちりと活用できます。
収納しにくいと感じる原因のひとつは、収納したい物の寸法が収納スペースと合っていないからです。たとえば、和室の押し入れは布団のような大きな物を収納するには適していますが、日用品のストック類や本など小さな物は出し入れがしにくいのでそのままではうまく活用できません。リフォームで収納スペースを新設するなら、収納する物のサイズを考えて寸法設計をすると、収納そのものだけでなく出し入れも楽になりますよ。